東京の朝は、NYの夜の続き。
前日の米国市場で何が起きたか。
ドル円がどう動いたか。
金利がどっちに振れたか。
この“空気”を読めるだけで、日本株の初動で余計な事故が減る。
目次
この記事でわかること
- なぜ米国市場が日本株に効くのか
- 何を見るべきか(優先順位)
- 朝のチェック手順(ルーチン化)
- 例外パターン(米国とズレる日)
なぜ米国が日本株に効くのか
理由はざっくり3つ。
1) 時間帯:日本の寄り前に米国が閉まってる
2) 資金:グローバル資金が同じリスクで動く
3) テーマ:半導体・AI・景気など、テーマが共通化してる
だから日本株は、米国の気分を引きずる。
まず見るもの(優先順位)
ぼくの順番はこれ。
1) 米国指数(S&P500 / NASDAQ)
2) 先物(時間外)
3) ドル円
4) 米国金利(長期金利)
5) 大きいニュース(決算/指標/地政学)
ドル円は日本株に直撃しやすい。
→ 為替と株価の関係|円安・円高が与える影響
金利の考え方はここにまとめた。
あわせて読みたい


金利と株価の関係|長期金利が動くと何が起きる?
金利は、相場の“重力”だと思ってる。 目に見えにくい。でも、重力が変わると、全部の動きが変わる。 株だけ見てると、ある日突然「理由がわからない下げ」を食らう。そ…
朝のチェック手順(テンプレ)
① 米国市場:何が主導したか
- NASDAQが強い?弱い?(グロースの地合い)
- S&Pが強い?弱い?(全体の地合い)
- ヒートマップでセクターを見る(資金の行き先)
セクターを見る癖は、ここが刺さる。
→ セクターローテーション|資金の流れを読む
② ドル円:日本株の“追い風/向かい風”
- 円安:輸出系に追い風になりやすい
- 円高:輸出系に向かい風になりやすい
ただし、テーマ株は為替より指数に引っ張られる日もある。
“どっちが主導か”を毎朝決める。
③ イベント:今日は荒れる日か?
重要指標や金融政策がある日は、相場の顔が変わる。
“荒れる日”は、触らない選択肢も強い。
TradingViewで地図を作る(監視リスト)
やることはシンプル。
- 米国指数
- ドル円
- 日経先物(あるなら)
- 自分が触るセクターETF(米/日)
これを同じ画面に置く。
TradingViewの設定とスクリーニングはここ。
→ TradingViewの基本設定と活用法|スクリーニングから詳細分析まで一つで完結
米国とズレる日(例外)
例外は、だいたいこの2つ。
- 日本固有の材料(決算、IR、政策、災害)
- 為替が急変して指数より効く
だから結局、外部環境は“地図”。
最終的には、個別チャートと出来高で確認する。
情報収集のルーチンはここが土台。
→ トレード情報収集の効率化術|1日30分で市場の本質を掴む方法
米国を見るのは、当てるためじゃない。
自分の手を、余計に動かさないため。
地図があると、迷子になりにくい。

コメント