証券会社の簡易チャートで満足していませんか?
移動平均線とローソク足が見られれば十分
わざわざ別のツールを使う必要はない
筆者も、以前はそう思っていました。
しかし、TradingViewを使い始めてから、トレードの質が大きく変わりました。
スクリーニングで銘柄を絞り込み、そのままチャートで詳細分析── 画面を移動することなく、一つのプラットフォームで完結する。
この「シームレスさ」が、トレードの効率を劇的に向上させました。
この記事では、TradingViewの基本設定から、筆者が実際に使っている実践的なワークフローまで、詳しく解説します。
【この記事でわかること】
・なぜTradingViewなのか(株アプリとの違い)
・無料版でできること/有料版の違い
・基本設定の流れ(アカウント作成〜インジケーター追加)
・筆者の実践ワークフロー(スクリーニング→TPO/PVP→フットプリント)
・TradingViewを使いこなすコツ
なぜTradingViewなのか
TradingViewの最大の強みは、スクリーニングから詳細分析まで、一つのプラットフォームで完結することです。
多くのトレーダーは、こんな経験があるはずです。
- 証券会社のスクリーニング機能で銘柄を探す
- 気になる銘柄をメモする
- チャートツールを開く
- 銘柄コードを入力して、チャートを表示
- 分析する
この一連の流れ、実は非効率なんです。
TradingViewなら、スクリーニングで見つけた銘柄を、クリック一つでチャート表示できます。
画面を切り替える必要がない。
銘柄コードを打ち直す必要もない。
スクリーニング→チャート分析→エントリー判断──この流れが、途切れることなく進みます。
筆者は以前、証券会社の簡易チャートを使っていました。
しかし、TradingViewに移行してから、分析の質とスピードが格段に上がりました。
なぜなら、TradingViewは「見る」だけでなく、「分析する」ために設計されているからです。
株アプリとTradingViewの決定的な違い
証券会社のアプリでも、チャート見られるよね?
確かに、その通りです。
株アプリでも、スクリーニング、チャート閲覧、ニュース確認── これらの機能は揃っています。
しかし、「見られる」と「分析できる」は、別物です。
株アプリの限界
証券会社のアプリは、基本的な情報を「見る」ことはできます。
- 移動平均線
- ローソク足
- 出来高
これらを表示して、視覚的に確認することはできます。
しかし、深掘りした分析となると、物足りなさを感じます。
例えば、
- TPO(Time Price Opportunity)で価格帯ごとの滞在時間を見る
- PVP(Point of Control)で出来高の集中ポイントを確認する
- ボリュームフットプリントで、買い手と売り手の攻防を可視化する
こういった詳細な分析は、株アプリでは難しいのです。
TradingViewの強み
TradingViewは、プロレベルの分析ツールが揃っています。
インジケーターの種類は、100種類以上。
カスタムインジケーターを作ることもできます。
また、チャートの描画ツールも豊富です。
- トレンドライン
- フィボナッチ・リトレースメント
- ピッチフォーク
- 水平線、チャネル
これらを駆使して、自分だけのチャート分析ができます。
株アプリは「情報を見る」ツール。 TradingViewは「分析して、判断する」ツール。
この違いが、トレードの質を大きく変えます。
無料版でできること/有料版の違い

TradingViewには、無料版と有料版があります。
有料版じゃないといけないの?
いいえ、無料版でも株アプリレベルの分析としては十分に使えます。
無料版でできること
無料版でも、以下の機能が使えます。
- 基本的なチャート表示
- 主要なインジケーター(移動平均線、RSI、MACDなど)
- トレンドライン、水平線の描画
- スクリーニング機能
- アラート機能(3つまで)
これだけあれば、十分にトレード分析ができます。
有料版の違い
有料版には、以下のプランがあります。
- Essential($12.95〜/月)
- Plus($24.95〜/月)
- Premium($49.95〜/月)
有料版になると、以下の機能が追加されます。
- チャート上に複数のインジケーターを同時表示(無料版は上限がある)
- アラート数の増加(無料版は上限がある)
- 広告なし
- カスタムインジケーターの利用
- バーリプレイ機能(過去のチャートを再生)
- 有料版インジケーターやシンボル(筆者の使用しているTPOや出来高フットプリントなどは有料です)
特に、複数のインジケーターを同時表示できる点は、有料版の大きなメリットです。
例えば、移動平均線、RSI、MACD、ボリュームフットプリント── これらを同時に表示して分析できます。
無料版では3つまでしか表示できないため、この点は物足りなさを感じるかもしれません。
筆者のような分析は有料での物になりますので同じ分析がしたい方は有料になります。
抵抗がある方は無理に有料にせず無料版で試してみてもいいと思います。
どのタイミングで有料版にするべきか
「最初から有料版にするべき?」
いいえ、まずは無料版で試してみるのもよいでしょう。
TradingViewを使ってみて、
もっとインジケーターを表示したい
アラートをもっと設定したい
と感じたら、有料版を検討しましょう。
筆者も、物足りないと感じてから、有料版に移行しました。
基本設定の流れ
ここからは、TradingViewの基本設定を、ステップバイステップで解説します。
ステップ1:アカウント作成
TradingViewにアクセスし、アカウントを作成します。
メールアドレス、Google、Apple、X(旧Twitter)などで登録できます。
登録は無料で、数分で完了します。
ステップ2:チャートを開く
ログイン後、画面上部の「チャート」をクリックします。
デフォルトでは、米国株(S&P500など)が表示されます。
日本株を表示したい場合は、検索ボックスに銘柄コードを入力します。
例: 「7203」(トヨタ自動車)、「9984」(ソフトバンクグループ)
ステップ3:チャート種類の選択
チャート画面の上部に、チャート種類を選択するボタンがあります。
- ローソク足
- バーチャート
- ラインチャート
- 平均足
- カギ足
ローソク足は、始値、高値、安値、終値の4つの情報が一目でわかるため、最も一般的です。
ステップ4:時間軸の設定
チャート画面の上部に、時間軸を選択するボタンがあります。
- 1分足
- 5分足
- 15分足
- 1時間足
- 日足
- 週足
- 月足
スイングトレードの場合、日足を中心に見ることが多いです。
デイトレードの場合は、5分足や15分足を使います。
ステップ5:インジケーターの追加
チャート画面の上部に、「インジケーター」ボタンがあります。
クリックすると、インジケーター一覧が表示されます。
よく使うインジケーター:
- 移動平均線(Moving Average)
- RSI(Relative Strength Index)
- MACD(Moving Average Convergence Divergence)
- ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)
これらを追加すると、チャート上に表示されます。
ステップ6:描画ツールの使用
チャート画面の左側に、描画ツールがあります。
- 水平線
- トレンドライン
- フィボナッチ・リトレースメント
これらを使って、サポートライン、レジスタンスラインを引きます。
筆者は、水平線を頻繁に使います。
過去の高値・安値に水平線を引くことで、価格が反発するポイントを予測します。
筆者の実践ワークフロー
ここからは、筆者が実際にTradingViewをどう使っているか、具体的なワークフローを紹介します。
ステップ1:スクリーニングで候補銘柄を絞る
TradingViewには、強力なスクリーニング機能があります。
画面上部の「株式スクリーナー」をクリックします。
条件を設定して、銘柄を絞り込みます。
例えば、
- 時価総額:1000億円以上
- 出来高:100万株以上
- RSI:30〜70
- 移動平均線:25日線より上
これらの条件を設定すると、該当する銘柄がリストアップされます。
筆者は、ここで50〜100銘柄に絞り込みます。
初心者の方は5〜10銘柄に絞り込むと把握しやすくてよいでしょう。
ステップ2:TPO/PVPで「どこに人が集まったか」の大局観を掴む
スクリーニングで絞り込んだ銘柄を、一つずつチャートで確認します。
ここで使うのが、**TPO(Time Price Opportunity)とPVP(Point of Control)**です。
TPOは、価格帯ごとの滞在時間を可視化します。
「どの価格帯で、どれだけ長く取引されていたか」がわかります。
PVPは、出来高が最も集中した価格帯を示します。
この価格帯は、サポートやレジスタンスとして機能することが多いです。
筆者は、TPOとPVPを見ることで、「どこに人が集まったか」の大局観を掴みます。
例えば、
- 現在の株価が、PVPより上にある → 強気
- 現在の株価が、PVPより下にある → 弱気
この判断材料として、TPO/PVPを使います。
ステップ3:フットプリントで「誰が勝ったか」の実態を確認
TPO/PVPで大局観を掴んだら、次はボリュームフットプリントで実態を確認します。
ボリュームフットプリントは、各価格帯で「買い手」と「売り手」のどちらが優勢だったかを可視化します。
例えば、
- ある価格帯で、買い出来高が売り出来高を大きく上回っている → 買い手が優勢
- ある価格帯で、売り出来高が買い出来高を大きく上回っている → 売り手が優勢
この情報から、「誰が勝ったか」がわかります。
筆者は、フットプリントを見ることで、エントリーのタイミングを判断します。
例えば、
- 買い手が優勢な価格帯で、株価が反発している → エントリー
- 売り手が優勢な価格帯で、株価が下落している → 見送り
ステップ4:エントリー判断
TPO/PVPで大局観を掴み、フットプリントで実態を確認したら、最終的なエントリー判断をします。
例えば、以下の条件が揃ったときにエントリーします。
- 移動平均線より上
- RSIが30〜70
- TPO/PVPで強気の位置
- フットプリントで買い手が優勢
これらの条件をクリアしたら、エントリーします。
逆に、一つでも条件を満たさない場合は、見送ります。
TradingViewを使いこなすコツ
TradingViewを使いこなすためのコツを、いくつか紹介します。
コツ1:テンプレートを保存する
毎回、インジケーターを追加したり、描画ツールを設定したりするのは、手間がかかります。
TradingViewでは、チャートの設定を「テンプレート」として保存できます。
一度設定を作っておけば、次回からワンクリックで呼び出せます。
例えば、以下のようなテンプレートを作ることができます。
- スイングトレード用(日足、移動平均線、RSI)
- デイトレード用(5分足、ボリンジャーバンド、MACD)
コツ2:アラート機能を活用する
TradingViewには、アラート機能があります。
例えば、
- 株価が移動平均線を上抜けたら通知
- RSIが30以下になったら通知
こういった条件を設定しておけば、チャンスを逃しません。
筆者は、複数の銘柄にアラートを設定しています。
アラートが鳴ったら、チャートを確認して、エントリーを検討します。
コツ3:定期的にチャートを見直す
トレードルールは、一度作ったら終わりではありません。
定期的に見直して、改善することが重要です。
筆者は、週に1回、チャートを見直しています。
「なぜエントリーしたのか」 「なぜ損切りしたのか」
これらを記録して、改善点を探します。
TradingViewには、メモ機能があります。
チャート上にメモを残すことで、後から振り返ることができます。
まとめ:TradingViewでトレードの質を上げる
TradingViewは、スクリーニングから詳細分析まで、一つのプラットフォームで完結します。
証券会社の簡易チャートとは、分析の質が違います。
この記事のポイントをおさらい
・TradingViewは「見る」ではなく「分析する」ツール
・無料版でも十分に使える。有料版は必要になってから検討
・スクリーニング→TPO/PVP→フットプリント→エントリー判断の流れ
・テンプレート保存、アラート機能を活用する
筆者も、最初は証券会社の簡易チャートで満足していました。
しかし、TradingViewに移行してから、トレードの質が大きく変わりました。
分析の質が上がれば、エントリーの精度も上がります。
まずは無料版で試してみて、自分に合うかどうか確かめてみましょう。
トレードで成功するためには、正しい分析ツールと証券口座選びも重要です。
スイングトレードの具体的な銘柄選定方法や、おすすめの証券口座については、別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

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