出来高の合計が同じでも、取引が集中した価格帯は違います。ボリュームフットプリントは、その違いをチャート上で観察するための道具です。
ここではTradingViewを例に、価格帯の偏りを記録し、次の値動きと照らし合わせる手順を紹介します。機関投資家を特定する機能や、売買の成功を保証する方法ではありません。
最初にデータの意味を確認する
TradingViewの買い・売り表示は、下位時間足の価格方向による出来高分類です。板に並ぶ注文量や、参加者の氏名・人数を表示しているわけではありません。計算仕様
通常の出来高の読み方は出来高分析の基本、デルタなどの用語は出来高フットプリント入門で整理しています。
手順1:比較する条件を揃える
銘柄、時間足、行サイズ、集計期間、インバランス閾値を記録します。未確定の足と確定した足、短い時間帯と1日全体などを、そのまま同じ条件として比べないようにします。
別のツールや指標と数値が違う場合も、先にデータ提供元や計算方法を確認します。
手順2:気になる価格帯を一つ選ぶ
出来高やデルタの大きい帯を記録し、価格が戻った後の動きを追います。そこで取引が集中したことと、将来も同じ人が支えることは別です。
反発だけでなく、通過した例や、いったん止まってから崩れた例も残します。成功例だけを選ぶと、判断基準の良し悪しが分からなくなります。
手順3:価格とデルタの不一致を記録する
価格が上がっていてもデルタがマイナスになる場合があります。累積デルタを使うなら、どの時点から積み上げ、いつリセットする設定かも揃えます。累積デルタの仕様
不一致は観察項目の一つであり、反転の確定ではありません。逆に、価格とデルタが同じ方向でも「このトレンドに乗れば大丈夫」とは判断できません。
手順4:判断時点の画面を残す
後日のチャートは、利用する下位足データや設定の変化で当時の表示と異なる場合があります。発生日時と画面を残し、後から見えた情報を当時の判断に混ぜないようにしましょう。
売買ルールへ組み込む場合は、取引費用、損失、連敗、対象外にした事例も含めて検証します。見やすくなったことと、運用成績が改善したことを区別するためです。
まとめ
フットプリントは、見えた数字を出発点にして価格の推移を観察する道具です。取引参加者の意図を物語にせず、条件と結果を同じ形で記録すると、振り返りやすくなります。

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