出来高分析の基本②|ブレイク・反転時の観測と限界

価格も出来高も、成立した取引の記録です。どちらかが参加者の本心を直接示すわけではありません。

株の出来高は一定期間に成立した株数。参加人数、買い手の数、純資金流入額とは区別して読みます。

出来高入門シリーズ:②買い/売りの圧(このページ)|まだ①を読んでないなら → 価格と出来高の関係

目次

価格の変化と取引量を並べる

同じ上昇でも、出来高が違うと意味が変わる。

組合せ 観測事実 まだ分からないこと
価格上昇・出来高増 高い価格と多い取引量が同時に起きた 買い手人数、翌日の上昇
価格上昇・出来高減 上昇時の取引量が比較対象より少ない 少人数か、継続しないか
価格下落・出来高増 安い価格と多い取引量が同時に起きた 投げ売りか、底か
価格下落・出来高減 下落時の取引量が比較対象より少ない 売り手が尽きたか

同じ株が同じ参加者の間で繰り返し売買される場合もあります。取引量の増加と人数の増加を同一視しません。

ブレイクの信頼度:出来高が伴うか

ブレイク後の終値と出来高を、別の観測条件として記録します。出来高が定着を必ず支えるわけではありません。

  • レジ帯を抜ける
  • その足で出来高が増える
  • 次の足で戻されない(or リテストで支えられる)

3条件を加えることで見送る取引も増えます。ダマシの減少、買値の悪化、取り逃しを同じ期間で比較します。

反転の兆し:出来高の“ピーク”を探す

底や天井付近では、出来高が極端に増えることがある。
いわゆるクライマックス。

ただし「出来高が増えた=反転確定」ではない。
反転の“兆し”なので、必ず価格の形も見る。

  • 長いヒゲ
  • 終値が戻る
  • 次の足でフォローが入る

出来高は合図、実行は価格の確認。

注意:ニュース材料と寄り付きは別物

決算や材料で出来高が爆発する日は、値幅も荒い。
出来高だけで追うと、寄り付きで焼かれる。

  • 寄り付きは板寄せの成立価格が寄り前気配からずれる場合がある。
  • 始値後のザラバではスプレッド・気配数量・約定価格を確認する。
  • 成行は価格を制限しない。指値は未約定が残り得る。

“出来高が増えたから買う”じゃなく、注文設計まで含めて考える。

次に読む

全体まとめ(3タイプ整理)
王道テンプレ(おすすめ)
玄人テンプレ(出来高・検証)
出来高フットプリント入門
TPO分析入門

出来高の「圧」をさらに価格帯レベルで分解して読みたい場合は、出来高フットプリント入門|価格帯ごとの需給バランスを読む方法が次のステップになります。

比較する時刻をそろえる

例えば午前10時の累計20万株を、前日1日分の50万株と比較して「出来高減」とは判断しない。同じ経過時刻の累計、または同じ長さの確定足を基準にする。市場・株式分割調整・集計対象もそろえる。

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この記事を書いた人

投資歴約10年。様々なインジケーターや分析サイトを駆使し市場と向き合ってきた

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