損切りは、当てる技術じゃない。
設計だ。
支持・抵抗の帯とATRを使い、予定する損切り幅を数値化する。これは逆指値に掛かりにくさを保証するものではなく、幅と数量を一緒に決める方法の一例だ。
目次
狩られる原因:帯の中にストップを置く
支持帯の内側にストップを置けば、帯の中の往復で発動する場合がある。外側なら発動までの距離が広がる分、損失も増える。
基本は「帯の外」。
帯を割ったなら、シナリオが崩れた、で切る。
ATRで“必要な余白”を測る
ATRは過去の真の値幅を平滑化した指標。真の値幅には前の終値からのギャップも含み、確率的な安全幅や今後の最大値幅を示さない。
- ATRが大きい:同じ倍率なら予定する値幅が広くなる。
- ATRが小さい:今後の急変が小さいとは限らない。
同じ50円のストップでも、ATR10円の銘柄とATR80円の銘柄では意味が違う。
実戦手順:場所→幅→サイズの順
順番はこれ。
1) サポレジ帯を決める
2) ストップは帯の外(+α)
3) +αをATRで決める(例:0.5ATR~1ATR)
4) ストップ幅が決まったら、許容損失(1R)からポジサイズを逆算
これで、損切りが“気分”から“計算”になる。
よくある罠:ストップを広げてロットをそのまま
ストップを広げると、負けが大きくなる。
だから必ずロットを落とす。
- 幅を広げるなら数量を減らして予定損失を再計算する。
- 幅を狭めても数量を自動的に増やさず、流動性・資金・集中リスクの上限を確認する。
資金を守るのは、ストップとロットのセット。
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計算例:幅を変えたら数量も再計算する
仮に買値1,000円、支持帯980〜990円、ATR10円とする。支持帯の下へ0.5ATRの余白を置く例ならストップは975円。100株の予定損失は(1,000−975)×100=2,500円で、手数料等は別に加える。
実際の約定が970円なら損失は3,000円へ増える。余白を広げれば損失が減るわけではない。最初に許容金額を決め、株数が売買単位未満ならその取引を見送る判断も必要になる。
確認に使った一次資料
制度・仕様の確認日:2026年9月28日。各資料の適用条件と、本文中の筆者の経験・仮定例は分けて記載しています。

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