金利は、相場の“重力”だと思ってる。
目に見えにくい。
でも、重力が変わると、全部の動きが変わる。
株だけ見てると、ある日突然「理由がわからない下げ」を食らう。
その裏で、金利が静かに動いてることがある。
目次
この記事でわかること
- 長期金利が動くと株価が揺れる理由
- グロースが弱くなりやすい仕組み
- セクター別の“効きやすさ”
- トレードでの監視ポイント(見る順番)
そもそも金利(長期金利)って何?
ここでは細かい理論は置く。
ざっくり言うと、
- 国債の利回り(代表例:米国10年債)
- お金を借りる/貸すコストの“基準”
株にとっては、比較対象になる利回りでもある。
金利が上がると、なぜ株が弱くなりやすいのか
一言で言うと、こう。
将来の利益を、今の価値に割り引く“率”が上がるから。
将来の利益が同じでも、割引率が上がると「今の価値」は下がる。
これが株価に効く。
特に、
- 将来の成長(遠い未来)に価値が乗ってる銘柄
- 期待先行のグロース
が揺れやすい。
逆に、成熟してキャッシュが太い銘柄は相対的に強くなりやすい。
セクターごとの“効きやすさ”(ざっくり)
金利上昇局面で起きやすいのは、
- グロース(ハイテク):重くなりやすい
- 銀行:金利上昇が追い風になりやすい
- ディフェンシブ:相対的に買われやすいことがある
もちろん例外はある。
でも、金利が動くと「資金の居場所」が変わる。
それがセクターローテーション。
日本株で見るべき金利(優先順位)
日本株でも、金利は無関係じゃない。
むしろ、よく効く。
例えばこんな優先順位で見たり。
1) 米国長期金利(米10年など)
2) ドル円
3) 日本の長期金利(JGB)
4) 政策イベント(FRB/日銀)
ドル円と株の関係はここ。
→ 為替と株価の関係|円安・円高が与える影響
日銀イベントの“パターン”はここ。
→ 日銀政策の基本パターンとトレード戦略|金融政策に振り回されないために
トレードでの監視ポイント(見る順番)
金利を見る目的は「当てる」じゃない。
事故を避けるためだ。
例えばこんな順番。
- 重要イベントの日時を把握(指標カレンダー)
- 発表前後はポジションを軽くする/触らない
- 発表後は“金利→ドル円→指数→個別”の順で空気を読む
まとめ:金利は“地面”だから、無視できない
チャートは波。
金利は地面。
地面が傾いたら、波の形も変わる。
トレードは、波を当てるゲームじゃない。
地面の傾きに逆らわないゲームだと思うのもいいかもしれない。

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