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デイトレードの基本と心構え|自分に合うスタイルを見つける

デイトレード。

その日のうちにポジションを決済して、翌日に持ち越さないトレードスタイルです。

資金効率がいい、夜間のギャップリスクがない、といったメリットがある一方で、向き不向きがはっきり分かれるスタイルでもあります。

筆者も、トレードを始めた頃はデイトレードをやっていました。

結論から言うと、今はスイングトレードがメインです。
デイトレが悪いわけではなく、自分には合わなかった。
それだけのことです。

この記事では、デイトレードの基本的な特徴と、向いている人・向いていない人の違いについて書いていきます。


目次

デイトレードとは

デイトレードは、その日のうちに売買を完結させるトレードスタイルです。

朝の寄り付きでエントリーして、大引けまでに決済する。
あるいは、ザラ場中に何度も売買を繰り返す。
いずれにせよ、翌日にポジションを持ち越しません。

似たような言葉に「スキャルピング」があります。
これは数秒から数分で決済する超短期トレードで、デイトレードの中でも最も時間軸が短いスタイル。
デイトレードはもう少し幅があって、数十分から数時間ポジションを持つこともあります。

対義語は「スイングトレード」や「ポジショントレード」。
数日から数週間、場合によっては数ヶ月ポジションを持ち続けるスタイルです。


デイトレードのメリット

デイトレードには、いくつかの明確なメリットがあります。

まず、資金効率がいい。

同じ資金で、1日に何度も売買できる。
スイングだと1回のトレードに数日かかるところを、デイトレなら1日で何回転もできる。
うまくいけば、少ない資金でも大きなリターンを狙えます。

次に、ギャップリスクがない。

株式市場は、夜間に海外市場や為替が動きます。
夜中にアメリカで何かが起きて、翌朝の日本市場が大きく窓を開けて始まる、ということは珍しくない。
ポジションを持ち越していると、このギャップで大きな損失を被ることがあります。

デイトレードなら、大引けで必ず決済するから、夜間のリスクを負わなくていい。
寝ている間に資産が溶ける心配がない。
これは精神的にも楽です。

また、結果がすぐにわかる。

その日のうちに勝ち負けが確定するから、フィードバックが早い。
良かった点、悪かった点をすぐに振り返れる。
学習サイクルが速く回せるのは、成長という意味ではメリットです。


デイトレードのデメリット

一方で、デメリットもあります。

まず、拘束時間が長い。

ザラ場中はチャートに張り付いていないといけない。
9時から15時半まで、ずっと相場を見続ける必要がある。
サラリーマンや、日中に別の仕事がある人には、そもそも難しいスタイルです。

次に、取引コストがかさむ。

売買回数が多いほど、手数料がかかる。
最近は手数料無料の証券会社も増えましたが、それでもスプレッドや約定の滑りなど、見えないコストは積み重なります。

そして、これが一番大きいと思うのですが、自分に合う時間軸を見つけるのが難しい。

1分足を見るのか、5分足を見るのか、15分足なのか。
どの時間軸で判断するかによって、トレードの性質がまったく変わってきます。
短すぎるとノイズに振り回され、長すぎるとデイトレのメリットが薄れる。
この「ちょうどいい時間軸」を見つけるのに、かなりの試行錯誤が必要です。


筆者がデイトレをやめた理由

筆者も、最初はデイトレードをやっていました。

資金効率の良さに惹かれたし、夜間のリスクを負わなくていいのは魅力的だった。
毎日結果が出るから、なんとなく「トレードしている感」もあった。

でも、続けているうちに、自分には合わないと感じるようになりました。

一番の理由は、時間軸の問題。
1分足だと忙しすぎるし、15分足だと物足りない。
どの時間軸でやっても、しっくりこなかった。

もう一つは、大引けで必ず決済しなければいけないという縛り。

「もう少し持っていたい」と思っても、15時には手仕舞いしないといけない。
逆に、「まだ早いけど今日中に決済しないと」という焦りで、中途半端なタイミングで切ってしまうこともあった。

この「時間に縛られている感覚」が、自分には合わなかった。

スイングトレードに移行してからは、自分のペースでトレードできるようになりました。
数日持つこともあれば、思ったより早く決済することもある。
時間軸に縛られない自由さが、自分には合っていた。


向いている人、向いていない人

デイトレードが向いている人は、確実に存在します。

日中ずっと相場を見ていられる人。短い時間軸での判断が得意な人。
夜間にポジションを持つのが精神的に耐えられない人。
こういう人には、デイトレは合っていると思います。

逆に、向いていない人もいます。

日中に別の仕事がある人。短期の値動きに振り回されやすい人。
「もう少し待ちたい」という気持ちが強い人。
こういう人は、スイングや中長期の方が合っているかもしれない。

どちらが優れているという話ではありません。

自分の性格、生活スタイル、リスク許容度に合ったトレードスタイルを見つけることが大事です。


最初から決めつけなくていい

トレードを始めたばかりの頃は、自分にどのスタイルが合っているかわからないと思います。

それでいいんです。

最初はいろいろ試してみればいい。
デイトレをやってみて、合わなければスイングに移ればいいし、スイングが合わなければデイトレに戻ってもいい。

筆者も、デイトレから始めてスイングに落ち着きました。
遠回りだったかもしれないけど、その過程で「自分に合わないもの」がわかった。
それは無駄ではなかったと思っています。

大事なのは、合わないと感じたときに固執しないこと。

「デイトレで始めたからデイトレを続けなきゃ」と思う必要はない。
トレードスタイルは、自分で選んでいいものです。


トレードに正解のスタイルはない。

あるのは、自分に合うか合わないか、だけ。

——それを見つける旅は、たぶん一生続くのだと思います。

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この記事を書いた人

投資歴10年。様々なインジケーターや分析サイトを駆使し市場と向き合ってきた

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