エントリータイミングって、本当に難しいです。
早すぎると高値掴みになるし、遅すぎると置いていかれる。
上がっている銘柄を見て「今だ」と思って飛び乗ったら、そこが天井だった、
なんてことは何度もあります。いわゆるジャンピングキャッチ。
筆者も数えきれないくらいやりました。
上がっている銘柄を見ると、なんか焦るんですよね。
「今乗らないと置いていかれる」って。
で、その焦りのままエントリーして、直後に反落して、損切り。
また別の銘柄で同じことをやる。
今思えば、あの頃は「待つ」ということができていなかった。
ジャンピングキャッチかどうか、正直わからない
よく「ジャンピングキャッチを避けろ」と言われますが、リアルタイムでそれを見極めるのは相当難しいです。
後から見れば「あそこが天井だった」「あそこが初動だった」とわかる。
でも、その瞬間にはわからない。
上がっている銘柄が、さらに上がるのか、ここで反落するのか。
誰にも断言できません。
だから筆者は、わからないときは打診買いをするようにしています。
本来入れたい金額の半分とか、3分の1とか。まず小さく入ってみる。
思った方向に動けば追加するし、逆に動けば損失は限定的で済む。
ジャンピングキャッチだったとしても、全力で入っていなければ致命傷にはならない。
確信が持てないなら、小さく入る。
これは長年やってきて身についた習慣です。
「ここまで来たら買う」を決めておく
もう一つ意識していることがあって、それは「ここまで来ないと、欲しいとは思えない」というラインを自分の中に持っておくことです。
移動平均線まで押したら買うとか、直近安値を割らなければ買うとか、出来高が急増してある価格帯を超えたら買うとか。
具体的な条件は銘柄によって違いますが、とにかく自分のラインを決めておく。
そのラインに来たら買う。
来なければ見送る。
上がっている銘柄を見て「乗りたいな」と思っても、自分のラインに来ていなければ、それはまだ自分の番じゃないということです。
見送ればいい。
これができるようになってから、ジャンピングキャッチはかなり減りました。
待てなかった頃の話
偉そうに書いていますが、筆者も最初から待てたわけではありません。
昔は、チャートを見ているのにエントリーしないと、なんかサボっているような気がしていました。
「何かしなきゃ」という焦りがあった。
だから、条件が揃っていなくても入ってしまう。
結果、負ける。
「なんで待てなかったんだろう」と後悔する。
でもまた同じことをやる。
待てるようになったのは、待てなくて失敗した経験を積み重ねたからだと思います。
痛い思いをしないと、人間なかなか学ばない。
少なくとも筆者はそうでした。
株は毎日動いている
一つの銘柄に固執しすぎると、「ここで乗らなきゃ」という気持ちが強くなります。
でも、株は毎日動いています。
今日見送っても、明日また別のチャンスが来る。
この銘柄を逃しても、他にいくらでも銘柄はある。
そう思えるようになると、だいぶ楽になります。
「この銘柄は自分のラインに来なかったから見送り。次を探そう」
それだけのことなんですよね。
エントリータイミングに正解はないし、筆者も未だに失敗します。
ただ、「ここまで来たら買う」というラインを決めておくことと、確信が持てないときは打診買いで入ること。
この二つを意識するようになってから、少なくとも大失敗は減りました。
地味な話ですが、トレードってだいたい地味なことの積み重ねです。

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