移動平均線だけじゃ、ダマシが多くて勝てない…
1つのインジケーターだけに頼ると、誤ったシグナルに振り回されてしまいます。
しかし、複数のインジケーターを組み合わせることで、精度の高い「確度の高いシグナル」だけを見極めることができるようになります。
この記事では、実践で使える3つの組み合わせパターンを徹底解説します。
【この記事でわかること】
・なぜ複数のインジケーターを組み合わせるのか
・実践的な3つの組み合わせパターン
・組み合わせる際の注意点 ・自分に合った組み合わせの見つけ方
なぜ複数のインジケーターを組み合わせるのか?

テクニカル分析を学び始めると、移動平均線やRSIなど、さまざまなインジケーターに出会います。
しかし、1つのインジケーターだけに頼っていると、どうしても限界があります。
1つのインジケーターの限界
移動平均線だけを使っていると、レンジ相場でダマシが多発します。
RSIだけでは、強いトレンド中に「買われすぎ」のサインが出続けて、利益を逃してしまいます。
つまり、どんなに優れたインジケーターでも、単独では弱点があるのです。
複数組み合わせることで「確認」ができる
複数のインジケーターを組み合わせることで、互いの弱点を補い合い、精度の高いシグナルだけをフィルタリングできます。
たとえば、「移動平均線でトレンドを確認し、RSIで過熱感をチェックし、出来高で勢いを確認する」という流れを作ることで、誤ったエントリーを大幅に減らすことができます。
各インジケーターの役割
インジケーターは、大きく4つのタイプに分けられます。
- トレンド系(移動平均線、MACD) トレンドの方向性を見る。
上昇トレンドか、下降トレンドか、レンジか。 - オシレーター系(RSI、ストキャスティクス) 買われすぎ・売られすぎを見る。
相場の過熱感を判断。 - ボラティリティ系(ボリンジャーバンド、ATR) 価格の変動幅を見る。
相場が活発か、静かか。 - 出来高系(出来高、ボリュームプロファイル) 売買の勢いを見る。
シグナルの信頼性を確認。
異なるタイプのインジケーターを組み合わせることで、相場を多角的に分析できます。
相性の良い組み合わせと悪い組み合わせ
良い組み合わせは、異なるタイプのインジケーターを組み合わせることです。
たとえば、「トレンド系 × オシレーター系 × 出来高系」という組み合わせ。
一方、悪い組み合わせは、同じタイプのインジケーターを重ねることです。
たとえば、「RSI × ストキャスティクス」は両方ともオシレーター系なので、同じような動きをするため意味が薄いです。
多すぎても混乱する
インジケーターは、3〜4個が理想です。
多すぎると、判断が遅れたり、シグナルが複雑になって混乱します。
シンプルなルールを徹底する方が、実は勝率が上がります。
移動平均線 × RSI × 出来高
最初に紹介するのは、初心者でも実践しやすい王道の組み合わせです。
組み合わせの狙い
このパターンは、トレンドフォロー(順張り)の基本戦略です。
- 移動平均線:トレンドの方向を確認
- RSI:買われすぎ・売られすぎをチェック
- 出来高:売買の勢いを確認
3つのインジケーターで、それぞれ異なる情報を確認することで、精度の高いエントリーができます。
エントリー条件(買いの場合)
以下の4つの条件が揃ったときにエントリーします。
- 移動平均線(25日線、75日線)が上向き 明確な上昇トレンドが形成されていることを確認します。
理想は「パーフェクトオーダー」(短期>中期>長期の順に並んでいる状態)。 - 価格が移動平均線の上 トレンドに乗っていることを確認します。
- RSIが50〜70の範囲 RSIが50以上なら、上昇の勢いがあることを示します。
ただし、70を超えると「買われすぎ」なので、エントリーは避けます。 - 出来高が増加傾向 出来高が増えている場合、多くの市場参加者がその動きを支持していることを意味します。
出来高が少ないシグナルは、信頼性が低いです。
エグジット条件
以下のいずれかに該当したら、エグジット(利確・損切り)します。
- RSIが70を超えたら利確を検討 買われすぎの状態になったら、一旦利益を確定します。
- 移動平均線を割ったら損切り トレンドが崩れた可能性があるため、損切りします。
- 出来高が急減したら警戒 出来高が減少すると、トレンドの勢いが弱まっている可能性があります。
実践での使い方
このパターンは、デイトレード〜スイングトレードに最適です。
特に、トレンド相場で威力を発揮します。
移動平均線とRSIの基本については、移動平均線の使い方の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

ボリンジャーバンド × MACD × ローソク足パターン
次に紹介するのは、レンジ相場でも機能しやすい中級者向けの組み合わせです。
組み合わせの狙い
このパターンは、価格の反転を狙う逆張り戦略です。
- ボリンジャーバンド:価格が割安・割高な水準にあるかを確認
- MACD:トレンド転換のサインを確認
- ローソク足パターン:反転の最終確認
3つのインジケーターで多角的に確認することで、精度の高い反転エントリーができます。
エントリー条件(買いの場合)
以下の条件が揃ったときにエントリーします。
- 価格がボリンジャーバンド下限に接触 ボリンジャーバンドの下限に価格が触れたということは、統計的に「売られすぎ」の状態です。
ここから反発する可能性が高まります。 - MACDがゴールデンクロス(またはその直前) MACDラインがシグナルラインを下から上に抜ける(ゴールデンクロス)と、上昇トレンドへの転換を示唆します。
- ローソク足で反転パターンが出現 カラカサ(長い下ヒゲ)、包み線(陽の包み線)など、底値での反転を示すローソク足パターンが出現していることを確認します。
- 出来高も確認できればベター 出来高が増加していれば、そのシグナルの信頼性がさらに高まります。
エグジット条件
以下のいずれかに該当したら、エグジットします。
- ボリンジャーバンド上限に到達したら利確 価格がボリンジャーバンドの上限に達したら、「買われすぎ」の状態なので利確します。
- MACDがデッドクロスしたら損切り MACDラインがシグナルラインを上から下に抜けたら、トレンドが崩れた可能性があるため損切りします。
- ローソク足で反転サイン トンカチ(長い上ヒゲ)や陰の包み線など、天井での反転サインが出たら利確を検討します。
実践での使い方
このパターンは、スイングトレードに最適です。
レンジ相場でも機能するため、トレンドがはっきりしない局面でも使えます。
ローソク足パターンの詳細は、ローソク足の基本の記事で解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

TPO × ボリュームフットプリント × 移動平均線
最後に紹介するのは、プロレベルの高度な組み合わせです。
組み合わせの狙い
このパターンは、機関投資家の動きを読みながらトレードする上級者向けの戦略です。
- TPO(マーケットプロファイル):市場参加者が注目している価格帯を確認
- ボリュームフットプリント:買いと売りの攻防を確認
- 移動平均線:大きなトレンドの方向を確認
この3つを組み合わせることで、「どの価格帯で」「誰が」「どう動いているか」を読み取ることができます。
エントリー条件(買いの場合)
以下の条件が揃ったときにエントリーします。
- 価格がTPOのバリューエリア内、またはPOC付近 バリューエリアやPOC(最も取引が集中した価格帯)は、市場参加者が重視している価格水準です。 ここで価格が反発する可能性が高まります。
- ボリュームフットプリントで大きなプラスのデルタ その価格帯で買いが優勢だったことを示します。 大口の買いが入っている可能性があり、サポートとして機能しやすいです。
- 移動平均線が上向き、価格が移動平均線の上 大きなトレンドが上昇であることを確認します。
- 出来高増加 出来高が増えていれば、シグナルの信頼性がさらに高まります。
エグジット条件
以下のいずれかに該当したら、エグジットします。
- TPOのVAH(バリューエリア上限)に到達したら利確 価格がバリューエリアの上限に達したら、一旦利確を検討します。
- ボリュームフットプリントでマイナスのデルタが増えたら警戒 売り圧力が強まっている兆候なので、利確または損切りを検討します。
- 移動平均線を割ったら損切り トレンドが崩れた可能性があるため、損切りします。
実践での使い方
このパターンは、スイングトレード〜デイトレードに適しています。
特に、機関投資家の動きを読みながらトレードしたい上級者におすすめです。
TPOとボリュームフットプリントの詳細は、それぞれの記事で解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。


インジケーターを組み合わせる際の3つの注意点
複数のインジケーターを組み合わせる際は、以下の3つの注意点を守りましょう。
相関性の高いインジケーターは避ける
MACDとRSIは、どちらもモメンタム(勢い)を測るインジケーターです。 そのため、似たような動きをすることが多く、組み合わせても意味が薄いです。
インジケーターを組み合わせるときは、異なるタイプのものを選びましょう。
たとえば、「トレンド系(移動平均線)× オシレーター系(RSI)× 出来高系」というように、それぞれ違う役割を持つインジケーターを組み合わせることで、相場を多角的に分析できます。
多すぎても混乱する
「インジケーターは多ければ多いほど良い」というわけではありません。
多すぎると、判断が遅れたり、シグナルが複雑になって混乱します。
理想は3〜4個です。
シンプルなルールを徹底する方が、実は勝率が上がります。
バックテストと検証を必ず行う
インジケーターの組み合わせを決めたら、必ず過去のチャートで検証(バックテスト)を行いましょう。
実際にその組み合わせでエントリーしていたら、どれくらいの勝率だったか、リスクリワード比はどうだったかを記録します。
また、デモトレードで練習してから、実際のトレードに移ることをおすすめします。
自分のトレードスタイルに合っているかを確認することが、長期的に勝ち続けるために重要です。
まとめ:自分に合った組み合わせを見つけよう
複数のインジケーターを組み合わせることで、トレードの精度が飛躍的に向上します。
この記事のポイントをおさらい ・1つのインジケーターだけでは限界がある。複数組み合わせることで精度が上がる ・移動平均線×RSI×出来高、ボリンジャーバンド×MACD×ローソク足など、実践的な組み合わせパターンがある ・相関性の高いインジケーターは避け、3〜4個に絞る
まずは、この記事で紹介した3つのパターンから1つを選んで、徹底的に練習してみましょう。
実際のチャートで過去検証を行い、デモトレードで練習を重ねることで、次第に自分に合った組み合わせが見えてきます。
自分のトレードスタイルに合った組み合わせを見つけることが、精度を高める第一歩です。
焦らず、1つずつマスターしていきましょう。

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