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TPO分析とは?|バリューエリアの読み方

価格がどの水準で一番取引されてるか、わかったら有利だと思いませんか?

TPO分析(マーケットプロファイル)は、価格と時間と出来高の関係を視覚化し、市場参加者がどの価格帯に注目しているかを明らかにする高度な分析手法です。

一見難しそうに見えますが、基本を理解すれば、プロのトレーダーが見ている「市場の本質」が見えてきます。

この記事では、TPO分析の基礎から実践的な使い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

【この記事でわかること】

・TPO分析(マーケットプロファイル)とは何か

・バリューエリア、POC、初期バランスの意味と読み方

・実際のトレードでの活用方法

・他のテクニカル分析との違いと優位性

目次

TPO分析(マーケットプロファイル)とは?

TPO分析は、「Time Price Opportunity」の略で、マーケットプロファイルとも呼ばれます。

通常のローソク足チャートとの違い

通常のローソク足チャートは、時間軸が横軸、価格が縦軸です。

しかしTPOチャートでは、価格軸を横にして、どの価格帯でどれだけ時間を過ごしたかを視覚化します。

つまり、「ある価格で長く取引されていた」ということは、その価格が市場参加者にとって重要だということを示しています。

なぜプロのトレーダーが使うのか?

TPO分析を使うことで、以下のことがわかります。

  • 市場参加者が「適正」と考えている価格帯
  • 機関投資家が注目している価格水準
  • 価格がどこで止まりやすいか(サポート・レジスタンス)
  • トレンドが発生しやすいポイント

特に、機関投資家やプロのトレーダーは、このTPO分析を使って市場の動きを読んでいます。

TPOの歴史

TPO分析は、1980年代にシカゴ商品取引所(CBOT)で活躍したピーター・スタイドルメイヤーによって開発されました。
もともと先物市場で使われていた手法ですが、現在では株式、FX、仮想通貨など幅広い市場で応用されています。

TPOチャートの基本的な見た目

TPOチャートでは、各時間帯をアルファベット(A、B、C…)で表します。 たとえば、Aは9:00-9:30、Bは9:30-10:00といった具合です。
この時間帯はサービスによって設定で変更することもできます。

価格軸が横になっており、どの価格帯でどの時間帯(アルファベット)に取引されたかが一目でわかります。


TPO分析の3つの重要概念

TPO分析を理解するには、3つの重要な概念を押さえる必要があります。

バリューエリア(Value Area)

バリューエリアとは、その日の取引の約70%が行われた価格帯のことです。

VAH(Value Area High) バリューエリアの上限価格。この価格より上は「割高」と判断されやすい。

VAL(Value Area Low) バリューエリアの下限価格。この価格より下は「割安」と判断されやすい。

バリューエリアの意味

バリューエリアは、市場参加者の多くが「この価格帯なら適正だ」と判断している範囲です。

価格がバリューエリアから大きく外れた場合、それは「割高すぎる」「割安すぎる」と判断され、元のエリア内に戻ろうとする力が働きます。

この性質を利用することで、エントリーや利確のタイミングを見極めることができます。

POC(Point of Control)

POCとは、最も取引が集中した価格帯のことです。

バリューエリア内で最も厚みがある部分、つまり「一番時間を使った価格」がPOCとなります。

POCの重要性

POCは「公正価格」として機能します。
多くのトレーダーがその価格で売買を行ったため、その後も強く意識される価格水準となります。

POCは、強力なサポート・レジスタンスとして働きます。
価格がPOCから離れても、磁石のように引き寄せられる傾向があります。

また、前日のPOCは翌日も意識されることが多く、そこで反発や反落が起こりやすくなります。

初期バランス(Initial Balance)

初期バランスとは、取引開始後の最初の1〜2時間の値動き範囲のことです。

初期バランスの意味

市場が開いて最初の時間帯は、市場参加者が「今日の適正価格はどこか」を探る時間です。
この初期バランスが形成されることで、その日の相場の方向性が見えてきます。

初期バランスをブレイクする場合 初期バランスの上限・下限を価格が突破すると、大きなトレンドが発生しやすくなります。
これは「市場参加者の予想を超える動き」が起きたことを意味します。

初期バランス内に留まる場合 価格が初期バランス内で推移し続ける場合、その日はレンジ相場になる可能性が高いです。


TPO分析の基本的な読み方

TPOチャートを見るとき、主に「プロファイルの形状」と「価格とバリューエリアの関係」を確認します。

プロファイルの形状で相場を判断

TPOチャートの形状から、その日の相場の性質がわかります。

P型(ベル型、正規分布型) 中央が厚く、上下に薄くなる形。
バランスの取れた相場で、レンジ相場を示します。
買いと売りが拮抗しており、方向感がない状態です。

b型(小文字のb) 上部が厚く、下部が薄い形。
上昇トレンドを示し、買いが優勢な状態です。
価格が上に引き寄せられている状況を表します。

p型(小文字のp) 下部が厚く、上部が薄い形。
下降トレンドを示し、売りが優勢な状態です。
価格が下に引き寄せられている状況を表します。

価格とバリューエリアの関係

当日の価格が前日のバリューエリアに対してどこにあるかを見ることで、相場の強弱がわかります。

価格がVAHを上抜け 強気の状態。
上昇トレンドが継続しやすく、買いが優勢です。

価格がVALを下抜け 弱気の状態。
下降トレンドが継続しやすく、売りが優勢です。

価格がバリューエリア内 方向感がなく、レンジ相場の可能性が高い状態です。

前日のバリューエリアとの関係

当日の始値が前日のバリューエリアに対してどこにあるかも重要です。

当日の始値が前日のバリューエリアより上 ギャップアップ。
強気のサインで、上昇トレンドが継続する可能性があります。

当日の始値が前日のバリューエリアより下 ギャップダウン。
弱気のサインで、下降トレンドが継続する可能性があります。

前日のバリューエリア内で推移 前日の流れを引き継ぎ、方向感がない状態です。


TPO分析を実践で使う方法

TPO分析は、実際のトレードでどのように活用すればよいのでしょうか。

エントリーポイントの判断

バリューエリアからの乖離を狙う 価格がバリューエリアから大きく外れた場合、再びエリア内に戻ろうとする動きが起こりやすくなります。
この「戻り」を狙って、逆張りエントリーをすることができます。

POC付近での反発を狙う POCは強力なサポート・レジスタンスとして機能します。
価格がPOCに近づいたとき、そこで反発する可能性が高いため、エントリーのタイミングとして使えます。

初期バランスのブレイクアウトを狙う 初期バランスの上限・下限を価格が突破したとき、大きなトレンドが発生しやすくなります。
このブレイクアウトのタイミングを狙って、順張りエントリーをすることができます。

損切り・利確の目安

VAH、VALを損切りラインに設定 バリューエリアの上限・下限は、市場参加者が意識している重要なラインです。
これらを損切りラインとして設定することで、合理的なリスク管理ができます。

POCを利確の目安に 価格がPOCに近づいたとき、そこで反発や反落が起こりやすいため、利確のポイントとして使えます。

高値掴みを避けるテクニック

実際のトレードでは、TPO分析を使うことで「高値掴み」を避けることができます。

たとえば、価格が上昇して高値圏に達したとき、通常のローソク足だけを見ていると「まだ上がるかも」と思って飛びついてしまいがちです。

しかし、TPOチャートを見ると、高値圏で価格がもみ合い、時間をかけてPOCが形成されていることがわかります。

このPOCは強力なレジスタンスとして機能するため、「ここで価格が止まる可能性が高い」と判断できます。
結果的に、高値掴みを避け、無駄なエントリーを防ぐことができるのです。

他の分析との組み合わせ

TPO分析は単独でも強力ですが、他のテクニカル分析と組み合わせることで、さらに精度が向上します。

ローソク足パターンと併用 TPOでバリューエリアやPOCを確認し、そこで包み線や十字線などのローソク足パターンが出現したら、エントリーの信頼性が高まります。

移動平均線と併用 移動平均線でトレンドの方向を確認し、TPOでエントリーポイントを絞り込むことで、より精度の高いトレードができます。

TPO分析と移動平均線を組み合わせることで、エントリー精度が向上します。
移動平均線の基本的な使い方については、別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

出来高プロファイルと併用 出来高プロファイル(Volume Profile)とTPOを組み合わせることで、価格と出来高の両面から市場を分析できます。

注意点

TPO分析を使う際は、以下の点に注意しましょう。

時間足が重要 TPO分析は、日足や60分足など、ある程度の時間軸で使うのが効果的です。
短すぎる時間足では、ノイズが多くなり判断が難しくなります。

リアルタイムでは判断が難しい TPOのバリューエリアやPOCは、その時間帯が終わってから確定します。
そのため、リアルタイムでの判断には慣れが必要です。

単独で使わず、他の指標と組み合わせる TPO分析は強力ですが、万能ではありません。
他のテクニカル指標やファンダメンタルズと組み合わせることで、より確実なトレードができます。


まとめ:TPO分析で市場の本質を掴もう

TPO分析は、価格と時間の関係を可視化することで、市場参加者の心理や機関投資家の動きを読み取ることができる強力なツールです。

この記事のポイントをおさらい
・TPO分析は、どの価格帯で取引が集中したかを可視化する
・バリューエリア、POC、初期バランスの3つが重要な概念
・プロファイルの形状や価格の位置関係から、相場の方向性を判断できる

最初は難しく感じるかもしれませんが、実際のチャートで練習を重ねることで、市場の動きが立体的に見えるようになります。

まずは、バリューエリアとPOCを意識してチャートを見ることから始めてみましょう。

TPO分析を使いこなせるようになれば、プロのトレーダーと同じ視点で市場を見ることができるようになります。

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この記事を書いた人

投資歴10年。様々なインジケーターや分析サイトを駆使し市場と向き合ってきた

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