損切りができない。
これは、多くのトレーダーが抱える最大の悩みです。
もう少し待てば、戻るかもしれない
損を確定させたくない
そう思って、損切りを先延ばしにした結果、傷口が広がり、最終的に大損する──
この経験は、誰もがしているはずです。
しかし、損切りができないと、いつか必ず破綻します。
この記事では、損切りルールの構築法を、筆者の実践経験をもとに詳しく解説します。
【この記事でわかること】
・なぜ損切りが必要なのか
・損切りの2つの考え方(自分基準 vs 市場基準)
・筆者の実践的な損切りルール
・エントリーとイグジットの対称性 ・損切り後のメンタル管理
なぜ損切りが必要なのか
損切りなんてしなくても、いつか戻るでしょ?
これは、危険な考え方です。
大損を防ぐため
株価は、必ず戻るとは限りません。
下がり続けることもあります。
-5%の損失なら、取り戻せます。
しかし、-50%の損失は、取り戻すのに+100%の利益が必要です。
小さな損失で抑えることが、生き残るための鉄則です。
資金を守るため
損切りをしないと、資金が塩漬けになります。
塩漬け銘柄に資金が縛られると、他のチャンスを逃します。
資金効率を高めるためにも、損切りは必要です。
メンタルを守るため
含み損を抱えたまま、日々を過ごすのは、精神的に辛いです。
いつ戻るんだろう
これ以上、下がらないでくれ
こういった不安を抱え続けると、冷静な判断ができなくなります。
損切りすることで、気持ちをリセットできます。
損切りの2つの考え方
損切りルールには、大きく分けて2つの考え方があります。
自分基準の損切り
多くのトレーダーは、「自分基準」で損切りを決めます。
例えば、
- エントリー価格から-5%で損切り
- 損失額が1万円になったら損切り
これは、わかりやすいルールです。
しかし、大きな問題があります。
市場は、あなたのポジションを気にしてくれません。
あなたが1,000円で買った銘柄が、950円になったから損切りする──
しかし、市場にとって、あなたのエントリー価格は関係ありません。
950円が重要なサポートラインでなければ、さらに下がるかもしれません。
逆に、950円が強いサポートラインなら、そこから反発するかもしれません。
自分基準の損切りは、市場の動きを無視しています。
市場基準の損切り
筆者が実践しているのは、「市場基準」の損切りです。
市場が出すシグナルに基づいて、損切りを判断します。
例えば、
- 移動平均線を割ったら損切り
- RSIが50を割ったら損切り
- 買いシグナルが消えたら損切り
これらは、すべて市場の動きを基準にしています。
あなたのエントリー価格は関係ありません。
市場が「もう上昇トレンドは終わった」と教えてくれたら、損切りする──
この考え方が重要です。
筆者の実践的な損切りルール
ここからは、筆者が実際に使っている損切りルールを紹介します。
インジケーターの買いシグナルが消えたら
筆者は、複数のインジケーターを組み合わせてエントリー判断をしています。
例えば、
- 移動平均線が上向き
- 価格が移動平均線の上
- RSIが50以上
- 出来高が増加
これらの条件が揃ったとき、エントリーします。
そして、これらのシグナルが消えたとき、損切りします。
移動平均線を割ったら
移動平均線は、重要なサポートラインです。
価格が移動平均線の上にある限り、上昇トレンドが続いています。
しかし、移動平均線を下に割ったら、トレンドが転換した可能性があります。
価格が25日線を下に割ったら、損切りを検討します。
ただし、一時的に割っただけの場合もあるため、終値ベースで判断します。
終値が25日線を下回ったら、損切り実行。
RSIが50を割ったら
RSI(相対力指数)は、買われすぎ・売られすぎを示すオシレーターです。
RSI 50は、中立ラインです。
50を上回っている間は、買い圧力が強い。
50を下回ると、売り圧力が強くなっている。
RSIが50を割ったら、上昇トレンドが弱まっているサインです。
時間軸での判断
テクニカル指標だけでなく、時間軸でも判断します。
例えば、
- エントリー後、3日経っても上がらない
- むしろ、下がっている
こういう場合、買いのタイミングが早すぎた可能性があります。
明確な上昇が見られなければ、損切りを検討するのです。
「待てば戻る」は、危険な考え方です。
市場が上昇シグナルを出していないなら、さっさと撤退する──
この判断が重要です。
複数の条件を組み合わせる
筆者は、これらのルールを複数組み合わせて判断しています。
例えば、
- 移動平均線を割った
- かつ、RSIが50を割った
- かつ、3日経っても上がらない
この3つが揃ったら、迷わず損切りします。
1つの指標だけで判断すると、ダマシに遭います。
複数の指標で確認することで、精度が上がります。
エントリーとイグジットの対称性
損切りルールを考える上で、重要な原則があります。
エントリーとイグジットは、対称であるべき。
対称性とは
筆者は、複数のインジケーターを組み合わせてエントリー判断をしています。
- 移動平均線が上向き
- 価格が移動平均線の上
- RSIが50以上
- 出来高が増加
これらの条件が揃ったとき、エントリーします。
そして、これらのシグナルが消えたとき、イグジット(損切り)します。
つまり、
- エントリー:複数の買いシグナルが揃う
- イグジット:買いシグナルが消える
この対称性が重要です。
なぜ対称性が重要なのか
エントリーはテクニカルで判断するのに、イグジットは「-5%」という自分基準にする──
これは、ロジックが一貫していません。
エントリーもイグジットも、同じ基準(市場の動き)で判断する。
この一貫性があるからこそ、ブレのないトレードができます。
筆者は、エントリー時に決めた条件が崩れたら、迷わず損切りします。
「もう少し待てば…」という期待は、捨てます。
市場が答えを出してくれたら、それに従う──
これが、対称性の本質です。
損切り後のメンタル管理
損切りは、誰でも辛いです。
筆者も、損切りするたびに、落ち込みます。
しかし、損切りは失敗ではありません。
損切りは「コスト」
損切りを「失敗」と捉えると、メンタルが持ちません。
損切りは、トレードのコストです。
どんなに優れたトレーダーでも、勝率100%はありません。
50%の勝率でも、リスクリワード比が良ければ、利益は出ます。
損切りは、大きな損失を防ぐための必要経費です。
トレード記録をつける
損切り後は、なぜ損切りが必要だったのかを振り返ります。
筆者は、トレード記録をつけています。
- エントリーの根拠
- 損切りの理由
- 改善できる点
これを記録することで、同じ失敗を繰り返さないようにしています。
損切りは、できて当たり前。
大事なのは、損切りから学ぶことです。
連続で損切りしたら、休む
損切りが続くと、感情的になります。
「早く取り戻したい」
この焦りが、さらに悪い判断を生みます。
筆者は、2回連続で損切りしたら、その日はトレードを止めます。
一旦離れて、冷静になる時間を作る──
これが、メンタルを守る方法です。
まとめ:損切りは市場に聞く
損切りルールは、自分基準ではなく、市場基準で決めるべきです。
この記事のポイントをおさらい
・市場は自分のポジションを気にしてくれない
・インジケーターの買いシグナルが消えたら損切り
・移動平均線割れ、RSI 50割れ、時間軸で判断
・エントリーとイグジットは対称であるべき
・損切りは「失敗」ではなく「コスト」
筆者も、以前は「-5%で損切り」という自分基準でした。
しかし、市場基準に変えてから、損切りの精度が上がりました。
市場が「もう上昇は終わった」と教えてくれたら、素直に従う。
これが、生き残るための鉄則です。
損切りができるようになったら、次はエントリーの精度を高めましょう。
複数のインジケーターを組み合わせた銘柄選定方法や、TradingViewを使った分析については、別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。



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